【今日の臨床】物を持った際に右肘外側へ痛みが生じる症例
どうも!
北海道支部セミナー情報
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本日も症例報告をしていきたいと思います。
それでは早速症例報告です。
症例報告
症例は物を持った際に右肘外側へ痛みが生じる40代女性です。
疼痛部位を示してもらうと上腕骨外側上顆周辺に痛みが生じています。
この場合、上腕骨外側上顆炎が考えられるので
・Thomsenテスト
・中指伸展テスト
を実施。
どちらも疼痛の再現性があったので上腕骨外側上顆炎の可能性が非常に高いと言えます。
上腕骨外側上顆炎の原因は短橈側手根伸筋の炎症と言われており、トリガーポイントでは長橈側手根伸筋の関連痛が外側上顆に生じると言われています。
・短橈側手根伸筋
・長橈側手根伸筋
しかし経験上、上記の筋へアプローチしても再発してしまう可能性が高いと感じています。
つまり、別な場所に原因があるのではないか?という事が考えられます。
そこで今回はアナトミートレインから考えてみました。
橈側手根伸筋はスーパーフィシャル・バックアーム・ラインに属していると言われています↓
このライン上に問題があればその他の筋にも影響が出る事が考えられます。
本症例の場合、デスクワークで常に肩や背中に張り感がある事や仕事で疲れてくるとこめかみが痛くなる、という事を考慮し今回は僧帽筋にアプローチをしてみました↓
※上記の訴えは僧帽筋のトリガーポイントによって生じる可能性があります。
僧帽筋へのアプローチ後に再度
・Thomsenテスト
・中指伸展テスト
を実施した所、どちらも疼痛が再現されませんでした。
本症例は僧帽筋で疼痛が改善されましたが、全員が同じ様に改善するわけではありません。
やはり局所と全身、どちらもしっかりと評価し何が一番の問題点なのかを把握する事が大切です。
今回の症例報告がそのヒントになればと思います。
北海道支部セミナー情報
最後までお読み頂きありがとうございます。