新しい装具と東洋医学の関連性について

あけましておめでとうございます!!
前回から少し更新が空きましたが今年もよろしくお願いします。
Oriental Physio Academy高知県広島県支部
理学療法士の藤村雄希です。
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先日、義肢装具学会の抄録について読む機会があり、東洋医学との関連する事が書いてあったので載せておきます。




足関節の不安定性を持つ人の多くは足根洞症候群を発症しているとの報告がある。足根洞症候群の誘発原因は約85%は足関節内反捻挫が原因であるとも言われている。
足根洞症候群は炎症とともに足関節の不安定性を呈するが、その原因として、神経終末である侵害受容体が障害され、γニューロンを介して腓骨筋トーヌスを低下させることが挙げられている。

このような報告から足根洞を刺激する新たな足関節装具の開発をして、捻挫予防や高齢者の転倒予防に繋げようとの事でした。
結果としては装具着用時に非装着時と比べると立脚後期で腓骨筋の優位な筋活動を認めたというものでした。抄録しか見てないのですが、足根洞刺激が生理的に何らかの効果を与えていることが示唆されたとの事でした。




足根洞というと、東洋医学では「丘墟(きゅうきょ」というツボの位置になります。

このツボは胆経の原穴であり、胆経はアナトミートレインでいうラテラルラインに似た走行をとっています。




ラテラルラインは第1中足骨底、第5中足骨底から腓骨筋へと続くラインで、この研究結果との関連性もあります。
職場の同僚でも実際に試しましたが、アプローチ後は確かに腓骨筋の筋出力も上がるので是非試してみて下さい。動きの説明のしづらい外返しの筋力訓練に比べ、セルフケアとしても指導しやすいと思いますので捻挫を繰り返す方などにも指導してみて下さい!!



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