【今日の臨床】しゃがみ動作にて右膝関節に制限が生じる症例
どうも!
北海道支部セミナー情報
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本日も症例報告をしていきたいと思います。
それでは早速症例報告です。
症例報告
症例はしゃがみ動作にて右膝関節に制限が生じている50代男性です。
しゃがみ動作での制限因子は様々ですね。
膝関節に制限を感じていても原因は股関節や脛腓関節、足関節や脊柱など多岐に渡ります。
そのため、何が本当の制限因子かを評価しなければなりません。
しかし!
今回は膝関節に着目してみました。
さて、膝関節の屈曲が制限されている場合どんなアプローチをしますか?
そのまま膝を曲げてストレッチをしますか?
それも一つのアプローチ方法ですね。
でも、それだけだと不十分かもしれません。
なぜなら膝関節における脛骨大腿関節は単純な屈曲↔︎伸展ではないからです。
『スクリューホームムーブメント』という名前を恐らく一度は目にした事があるかと思います。
膝関節伸展最終域手前で脛骨が外旋する現象ですね。
なぜスクリューホームムーブメントが生じるのか?については置いておいて………
これは膝関節屈曲にもとても大切な現象です。
膝関節伸展最終域手前で脛骨は外旋しますが、膝関節伸展位から屈曲を開始する際には脛骨は内旋していきます。
これ、とっても大切です。
つまり、脛骨の外旋↔︎内旋の動きがしっかりみられていないと膝関節屈曲↔︎伸展に制限がみられてしまうという事になります。
本症例の場合、脛骨が外旋位になっており脛骨の動きを確認すると内旋方向への制限が生じていました。
これでは膝関節屈曲の際に制限が生じてしまう可能性があります。
そのため、脛骨がしっかりと内旋する様アプローチする必要があります。
それでは脛骨を外旋する筋肉はなんでしょうか?
それは
・大腿筋膜張筋
と
ですね。
他にも色々とあるのですが、長くなってややこしくなるので今回はあくまでシンプルに(笑)
これらの筋肉のトリガーポイントにアプローチをするとどちらも痛みが!
リリース後に脛骨の動きを確認するとしっかりと内旋方向への動きがみられるようになりましたよ。
また、リリース後にしゃがみ動作を確認すると制限なくしゃがみ動作ができていました。
トリガーポイントは関連痛だけではなく動きの変化も可能です。
運動学の知識と組み合わせる事で様々な変化がみられますよ〜!
参考までに〜!
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最後までお読み頂きありがとうございます。